
製本のひみつ
製本の違いで、カレンダーは“使いやすさ”が変わります
カレンダーの「使い心地」を決める大きな要素――それが“製本方法”です。
ページのめくりやすさ、書き込みのしやすさ、見た目の印象まで、どんな方法で綴じるかによって大きく変わります。
ここでは代表的な製本の種類と、それぞれの特徴を見てみましょう。
まず、ホットメルト(タンザック)製本。
壁掛けカレンダーによく使われるスタンダードな方法で、ミシン目を入れた紙の上部を厚紙で押さえ、糊でしっかりと綴じます。
以前は金具綴じのものが多くありましたが、量産のしやすさと環境保護の観点から現在は主流になっています。
強度が高く切りはなしやすさに優れているため、長期間使用しても破れにくいのが特徴です。
筆記性も高く、予定やメモを書き込みたいタイプに最適。
会社の受付や事務所など、毎日使うシーンにぴったりです。
カレンダー下部に社名を印刷できるので年間を通して視認性の高い広告効果も期待できます。
次は中綴じ製本。
冊子のように中央をホチキスで留めるタイプで、携帯性が高く、カバンに入れて持ち歩きやすいのが魅力です。
パンフレットや会社案内と一体化した「ブック型カレンダー」として使われることも多く、営業ツールやノベルティとしても活躍します。
ページ構成の自由度が高いため、年間スケジュールページやメモ欄を加えるなど、実用的なアレンジが可能です。
このように、製本方法の違いは単なる見た目だけでなく、使う場所・目的・渡す相手によって最適な形が変わります。
壁に掛けて毎日確認してもらうならホットメルト、デスクでの使用にはリング、持ち歩きや資料配布には中綴じ――。
次に、リング製本。
主に卓上カレンダーで採用されることが多く、金属やプラスチックのリングでページを綴じるタイプです。
ページを360度回転できるため、どの月もフラットに開けるのが大きなメリット。
デスクに置いたときの安定感があり、使いやすさ・見やすさともに抜群です。
リングのカラーを変えたり、ツインリングにすることで高級感やオリジナリティを演出することも可能。
最近では、再生プラスチックリングなど環境対応型の仕様も増えており、企業のSDGs意識をアピールするツールとしても注目されています。
さらに 近年注目されているのが、紙製のリング「ペーパーリング」。
プラスチックや金属を使用せず、紙で綴じることで環境配慮型カレンダーとして採用が増えています。
紙と同じ素材感でデザインの一体感が出やすく、卓上カレンダーとの相性も良好。
リサイクル適性が高いため、SDGsに取り組む企業から好まれ、企業メッセージとしても効果があります。
樹脂リングに比べ強度は劣りますが、環境配慮・デザイン性・企業姿勢を示すツールとして価値のある製本です。
どんなシーンで使ってもらいたいかをイメージして選ぶことで、カレンダーの“使いやすさ”と“印象”の両方を高めることができます。
名入れカレンダーは、単なる印刷物ではなく、一年間を通して企業の顔となるツール。
製本方法にまでこだわることで、見た目も使い心地もワンランク上の仕上がりになります。
贈る相手の使う場面を想像しながら、最適な製本を選ぶ――そのひと手間が、カレンダーの価値をぐっと引き上げます。